バルシューレとは何か?①
初めまして!!
私たちは、株式会社アートオブライフです。事業の一環として、幼児から小学生低学年のお子様を対象に全ての球技の基礎作りを行いながら、育脳も行っていく「バルシューレ」というボール遊びの教室を運営しております。
[目次]
- バルシューレとは?
- バルシューレの運動能力向上効果
- バルシューレで、頭も良くなる?
- 実際のプログラム例
- まとめ
1.バルシューレとは?
バルシューレの起源
バルシューレはドイツのハイデルベルグ大学で開発された球技を実施するにあたり、必要不可欠な要素を「遊び」の中から習得していくことを目的に作られたプログラムです。バルシューレが開発された背景には、1994年アメリカで行われたサッカーワールドカップがありました。当時FIFAランク2位のドイツは、マテウスや日本の浦和レッズでもプレーしたブッフバルトらを擁し、ブラジルと並び優勝候補筆頭でした。しかしながら、このワールドカップでドイツはブルガリアに準々決勝で敗れてしまいました。その後もユーロ、1998年フランスワールドカップと惨敗が続き、ドイツの栄華が終わったと揶揄されてしまう程でした。当時世界最強と謳われたブラジルとドイツは何が違うのか?、徹底的に球技を科学し、作られていったものがバルシューレ(英訳:ボールスクール)なのです。結果として、ドイツでは誰しもが幼少期に通う習い事という位置づけでバルシューレは広まっていき、2014年ブラジルワールドカップでドイツが優勝するに至るわけです。
バルシューレの特徴
「ドイツ」で生まれたもの、というとすごく真面目でお堅いイメージがあるのではないでしょうか?実際はその全くと言っていいほど逆です。94年ワールドカップで優勝したブラジルとドイツを徹底的に比較し、最終的に出た結論は「クリエイティビティの差」だったそうです。だからこそ、バルシューレは前提として、遊びのプログラムということが言えるわけです。「え?!遊び?!!」と思われるかもしれませんが、東京学芸大学の杉原隆名誉教授によると週数回専門的な体育指導を受けている子どもよりも、そうでない子どもの方が運動能力は高いという研究結果が出ています。遊びの利点は数限りなくあるわけですが、主なことを挙げていきます。
a.整体して行う動作は少ない
記事投稿時点で、センバツが行われています。野球を例にして考えてみると、例えば、ワンアウト1塁でショートゴロが飛んできたことを想定してみましょう。ショートゴロの処理を時系列にまとめますと、
- ファーストランナーの足の速さ、二塁との距離を見ながらセカンドに送球してダブルプレーを狙いにいくか、セカンドが無理ならファーストに送球するのか、もしくは打球が思ったより深そうでとりあえず止めることが最優先なのかということを考えます。それと同時に、打球判断もしていきます。回り込むのか、突っ込むのか、バックハンドで処理しないといけないのかなど。
- それを実行に移していきます。定位置に飛んでくるボールなどほぼないので、体をひねりながら、時には走ったスピードを吸収し、体幹を安定させるためにジャンプ何かをしたりして、スローイング動作をイメージして送球します。
- 最後に、ほかの塁に送球する技術が必要となります。
この中には、バルシューレのエッセンスがすべて詰まっているのですが、要するにどんなスポーツにも練習通りのシチュエーションはなく、想定外のことが起こります。その想定外のことに対して、今まで習得したことを活かし最善のプロセスを選択していくという創造力(クリエイティビティ)が大切なのです。
b.指導は幼少期には逆効果
私も一児の父として思うわけですが、子どもに色々がみがみ言いたくなる時ってありますよね?!しかし、子どもには潜在成長力(説明すると一ブログできてしまうので、機会があれば説明します)というものがあり、教えなくても勝手に学ぶらしいのです。実は、逆に指導すると、子どもに成長に悪影響を及ぼすことも多いそうなのです。(詳しい話を聞きたい方はぜひ一度教室に来てくださいね笑)
c.遊びはコミュニケーションの宝庫
「最近の若い社員は、コミュニケーション能力が足りていない!」とか皆さん思っていませんか?最近話題の書籍で、「教科書が読めない子どもたち・・・」というものもある通り、私たちより下の世代のコミュニケーション能力が問題となっています。今最近の若者を嘆いている方々は10年後、20年後、嘆きを超えているかもしれません。といいますのも、実は子どもの遊び場が減少していることがこのコミュニケーション能力(学術的には非認知能力)の欠如の一因になっているのではないか?と考えているからです。最近の公園は「あれをやってはいけない、これもダメ」ばっかりです。だから、私の幼少期と比較して、公園で遊ぶ子どもの数はめっきり減ってしまいました。このことの何が問題かと言いますと、ガキ大将が不在で、子どもの生活の中に社会というものが消え失せてしまったことです。子どもが実生活の中で経験すること、ものが圧倒的に少なくなり、働くにあたって必要な社会性が身につく前に大人になってしまっているからです。バルシューレでは幼児では年長~年少まで、小学生は1年生~3年生までが一緒に遊びます。社会性も同時に学んでいけるわけです。
本日はここまでです。
定期的に更新していき、開校いたしましたら、教室での指導内容なども公開できればと考えていますので、これからもどうぞよろしくお願い致します。
お問い合わせなどは、
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